穀粒(こくつぶ)会員のための、創作および出版支援サイト

開拓者たち

トップページへ 

開拓者たち

■「エフライム・K・ハンクスとマーティン手車隊」絵1
1
エフライム・K・ハンクスはマーティン手車隊の救援について次のように述べている。
1856年の秋、私はユタ湖で度々魚つりをした。そのためにユタ湖とソルトレーク・シティー間を何度も往復した。

  • 絵にあるように現代の釣り人とは違ってきっと軽装備であったであろう事が私にも想像できます。トク☆オタさんの逞しい想像力と画力に私の気持ちもいにしえのユタに飛んで行きそうです。ありがとうございます。、 -- ふわふわの 2019-06-16 (日) 08:38:12
  • エネルギーを感じるタッチで、カメラの中から見たいるような描き方がいいですね。 -- 文美 2019-06-20 (木) 11:56:57
  • 大きな青空と木々、山々が開拓者時代の素晴らしい自然を感じさせますね。葉の落ち方が臨場感を演出しています。想像力と表現力が特に素晴らしいと思います。 -- クリ。 2019-09-01 (日) 16:47:39

認証コード(6887)

■「エフライム・K・ハンクスとマーティン手車隊」絵2
2
ある時、ソルトレーク・シティーの南30キロほどのドレイパーという町のグアニー・ブラウン兄弟の家に一晩世話になった。一日中歩き続けて疲れたので、早めに床についた。
寝つかれないままでいると、私を呼ぶ声が聞こえた。「ハンクス!ハンクス!手車隊の人々が大変な目に遭っています。あなたの力が必要です。行って助けてあげて下さい」私はとっさに声のする方を見た。するとそこには普通の背格好の男の人が立っていた。私は何もためらうことなく、「はい。私が必要であれば行きましょう」と答えた。それから私はまた寝返りを打って眠ろうとした。ところが2,3分うとうとしたかと思うとまた声が聞こえ、先ほどと同じことを繰り返すのである。そんなことが3回あった。
 翌朝、私はブラウン兄弟に話した。「手車隊の人々が大変な目に遭っているそうです。私は彼らを助けに行くと約束しました」しかし、昨晩のことについては何も話さなかった。

  • 夢の中の絵が、とてもリアルですね。緊迫感が、伝わってきます。 -- 文美 2019-06-20 (木) 11:59:44
  • 開拓者の味わった経験がリアルに描かれています。夢の中でもこういう事を考えてしまうほど大変なこともあったのだなと深々考えてしまいますね。 -- クリ。 2019-09-01 (日) 16:55:03
  • 私の友達が、ドレイパーに住んでるので、親近感を覚えます。夢の中の絵がリアルで凄いですね。 -- 文美 2019-11-12 (火) 10:13:43

認証コード(2318)

■「エフライム・K・ハンクスとマーチン手車隊」 絵3
3
 私は早速ソルトレーク・シティに急いだ。土曜日に到着し、翌日の日曜日に最後の手車隊の救援に向かえる人を募った。数日のうちに出発の準備ができると言って何人かの兄弟たちが要請に応じてくれたので私はすぐに「もう準備ができています」と言った。その翌日私は一台の軽装備の幌馬車を蹴って東の山に向った。
 サウスパスの近くまで来ると猛吹雪が私を襲った。それこそ、移民を大いに苦しめ、大損害を被らせている原因であった。そのため、移民のために食料を運んできたレディック・N・オーレッド兄弟とそこで3日間足止めを食った。この3日間の吹雪は何とも凄かった。ロッキー山中を何度か旅したが、このような吹雪は後にも先にも経験したことがなかった。やっとのことで雪は止んだが、数日に渡る吹雪のため、幌馬車を動かすことができなかった。移民がどのような状況に置かれているかと思うと気が気ではなく、馬に乗って行くことにした。そこで荷鞍と2頭の馬(一頭は自分が乗りもう一頭は荷物を運ぶため)を用意し、雪道を独りでゆっくりと進み始めた。しばらく行くとジョセフ・A・ヤング兄弟と、ガー兄弟一行の一人、それに移民を助けるためにソルトレーク・シティから送られてきた救援隊の二人に出会った。移民たちを見舞った彼らは、そのひどい有様を教会の本部に知らせるために急いでいたのである。

  • 馬にも乗る者の気持ちが伝わっているかのようです。こんな風に自然に雪を描けるなんて、素晴らしいですね。 -- 文美 2019-06-20 (木) 12:03:09
  • 馬の足が流れるように描かれていて、自然とスピードを感じますね。パッと見ただけでも雪だと分かるほど繊細かつ大胆に描かれていて素晴らしいと思います。 -- クリ。 2019-09-01 (日) 17:00:46

認証コード(8340)

■「エフライム・K・ハンクスとマーチン手車隊」 絵4
4
 それからしばらく、私は再び独りで雪道を進んだ。その夜私は雪の中に寝た。馬に積んできたわずかばかりの毛布で、雪の中に寝床を用意しながら、私はこのような時にバッファローがいたらどんなに楽になるかと思った。寝床の下に野牛の毛皮を敷くことができるし、夕食にバッファローの肉も食べられる。私は休む前に、本能的に主にバッファローを送って下さるように祈っていた。私は祈りが叶えられると固く信じていた。というのもこれまで様々な状況にあって主に祝福を祈り求めた時、主はその憐みによって私に祝福を下さったからである。私はサウスパスでの寂しい夜の時と同じように、祈りを終えてから辺りを見回した。すると50メートルほど先のところにバッファローが一頭見えたのである。何とも驚いた。これほど早く祈りが答えられるとは思ってもみなかった。私は落ち着きを取り戻し、次の行動に移った。慎重に狙いを定め、最初の一発でバッファローを倒した。バッファローは何回か飛び跳ねた後、私のいる窪みまで転がってきた。私はせっせとバッファローの皮を剥いだ。そして剥いだ皮を雪の上に広げ、その上に寝床を敷いたのだった。
 次に夕食の準備をした。その夜は自分で倒したバッファローの舌のごちそうだった。こうして心地よい眠りに就いた。馬はヤマヨモギを食べていた。

  • ハンクス兄弟の思いが体現されたかのような絵にやはり画家の霊感を感じます。トク☆オタさんの想像力に霊感が作用しているのでしょうね。どうぞこれからも創作活動の成果を分かち合ってくださいますようお願いいたします。 -- ふわふわの 2019-06-16 (日) 08:45:42
  • バッファローを送って下さった神の愛を感じる緑色にホッと安堵感を覚えました。正に生命の木のようです。 -- 岸野みさを 2019-06-16 (日) 15:27:04
  • 私は、実際に自然の中のバッファローを見たことがありますが、かなりの大きさで牛とは比較になりません。毛もふさふさで、ライオンの鬣のような毛もありました。正に、この絵のような風貌です。それをしとめ様と思うとは、すごい勇気ですね。この時代、沢山の奇跡のお話を聞きますが、神様は、いつでも今でも信じて疑わない者に、奇跡を用意して下さっていると、私も信じています。 -- 文美 2019-06-20 (木) 12:13:11
  • 信仰が生んだ奇跡ですね。バッファローにピントを合わせたような絵なのが手前の木々のピントがあっていない描き方からよく分かります。画力が素晴らしいですね。 -- クリ。 2019-09-01 (日) 17:07:34

認証コード(3721)

■ 「エフライム・K・ハンクスとマーティン手車隊」 絵5
手車隊の惨状を目にするハンクス提出用

翌朝早く起き、旅を続けた。すぐにアイス・スプリング・ベンチとして知られている所に着いた。そこでバッファローの群れを見つけ、首尾よく一頭を射止めた。……私はやっとのことで、不幸な手車移民隊が野営している所に到着した。しかし野営地で目にしたあの光景は生涯私の脳裏から消え去ることはないだろう。打ちひしがれた民のやつれた姿とやせこけた顔。寒さに凍え、粗末な夕食を作るためにやっと手足を動かしていた。どんなに頑強な心の持ち主でもあの有様を目にして心を打たれない人はいないだろう。

  • 過酷な状況の中でも開拓者たちは手押し車の修理をし、食事の準備をし、悲しんでいる者を慰め、動けない人を手車に乗せて、そこに人とコミュニティの生活の営みがあり、手車隊の結束を感じる絵画化をありがとうございました。私たちの洞察力を助けてくれる画家の絵力は偉大です。 -- 岸野みさを 2019-08-31 (土) 11:00:09
  • この様な状況の中でも、ミニスタリングが自然にありました。
    逆に、この様な中にあってこそ、ミニスタリングが必要ですね。
    神様は子供の私達を、いい子でいてね。兄弟姉妹同士助け合ってねと言う親の気持ちでご覧になっていらしたのでしょうね。
    子供同士が仲良くしているのを見るのは、親にとって幸せなことですものね。 -- 文美 2019-08-31 (土) 12:42:43
  • このような状況にあっても協力しているのが温かいですね。慰めあったり食べ物を分け合ったり、支え合いの精神を感じました。 -- クリ。 2019-09-01 (日) 17:14:15

認証コード(3710)

■エフライム・K・ハンクスとマーチン手車隊 絵6
画像の説明

 彼らは私が入って行くと、言葉では言い表せないほどの喜びで迎えてくれた。私が途中で手に入れた例の肉を差し出すと、彼らの口から尽きぬ感謝の言葉が溢れた。私を取り囲んで一人が言った。「ああ、お願いですから私に肉を少し分けて下さい」またある者は叫んだ。「子供が飢え死にしそうです。少し分けて下さい」子供たちは目に涙をためて叫んだ。
「僕にも少し」「私にも」はじめ私は人々の求めに応じて肉を手渡していたが、最後には自分たちで自由に持って行くようにと言わざるを得ないほどだった。こうして5分も経たないうちに、馬に積んであった荷物はみるみるなくなった。肉は全部分配されてしまった。

  • 救出される人々の悲痛と歓喜がよく表現されていると思いました。ほとんどの人々の視線が肉やパンの袋ではなくそれを持ってきてくれたハンクスに向けられているので感謝を
    現していると感じました。 -- 岸野みさを 2019-11-11 (月) 21:26:39
  • 一人ひとりの表情が、豊かに表現されていて動き出しそうです。 -- 文美 2019-11-12 (火) 21:54:58
  • 寒い中で飢えを感じている様子が伝わります。その中でも自分だけが、という人がいないのが分かり、みんなで助け合っているのが分かりますね。 -- クリ。 2019-11-16 (土) 20:57:26

認証コード(5592)

■エフライム・K・ハンクスとマーチン手車隊 絵7
7

7)エフライム・K・ハンクスとマーティン手車隊

それから1―2時間もすると、野営地内は料理に慌ただしく動き回るざわめきと、おいしそうな匂いであふれた。そこには感謝の心があった。

  • 子どもたちの生き生きとしたそれぞれの表情に、見ているこちらも嬉しくなりました。完成おめでとう❣ -- 岸野みさを 2019-12-27 (金) 14:09:15
  • 疲れ切った顔に、安堵の表情が良く表れていますね。飢えは、人を試すのに一番顕著に表われる試練かも知れません。温かさと食べ物が、この時の一番の幸せを感じる瞬間だったのでしょうね。よーく、描かれていると思います。 -- 文美 2019-12-27 (金) 18:34:35
  • 食べ物にたどり着けて、一生懸命火をおこしている様子を見たらなんだか安心しました。みんなで喜び合っていて、あたたかいですね。素晴らしいです! -- クリ。 2019-12-28 (土) 14:40:29

認証コード(4530)

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
「素晴らしい絵をご鑑賞いただくために」
ご鑑賞いただくコンピュターによってはスクリーンの解像度と図画の解像度が合わずジャギーが生じることがございます。お手元で絵を拡大することで目立たなくなることもありますのでお試しください。

“To help you appreciate a good quality picture”
Jaggy may occur when the resolutions of your computer and the picture do not match. Please try enlarging the picture on your screen and it may help the jaggies look more smooth. 

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional