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2013.09.17 エッセイ「うぐぐ、負けてしまったよ2連敗」 投稿者:昼寝ネコ

Falsa Baiana - Paulinho Moska

うぐぐ、負けてしまったよ2連敗
 
 
昼寝ネコ
 
 
 

旧い知人が、ボランティアで
厚木で無料将棋教室を主宰している。
プロ棋士で、指導棋士6段の男性だ。
たまたまFacebookで私を見つけ、
友だち申請してきた。
ある日、私がブログに将棋の記事を掲載し、
師匠の名前を記したところ、彼の目に留まって
メッセージが送られてきた。
私が将棋を趣味としていることを
知らなかったようなのだが、それより
なんでも私の師匠は、
奨励会時代の後輩に当たるらしい。
そんなきっかけで、将棋教室で行われる
第1回目の大会への誘いを受けた。

私自身は、2〜3年ほど前に、近所の教会を借りて
囲碁好きの知人と一緒に、囲碁・将棋教室を始めた。
囲碁は参加者がほとんどなかったため、現在は
将棋教室として、月に1度だが細々と続けている。
まあ、私が師範なので程度は知れたものだが。

知人の義父に当たる方で、自称「将棋キチガイ」
という高齢の方なのだが、ずっと参加してくれている。
なので、その男性と二人一緒に将棋大会に申し込んだ。
当日は10人ほどの参加で、一番強い人が
2段に近い初段ということだった。
思ったより時間がかかり、最終的には
その初段の方との決勝戦はなかったが、同率の場合は
年長者のポイントが上ということで、
私が優勝し、金メダルをいただいた。
この歳になっても、優勝金メダルというのは嬉しいものだ。
ちなみに、同行した「将棋キチガイ」の先輩は銅メダルだった。

そのとき、1級の男性と対戦したのだが、序盤で
受けを誤ってしまい、攻め込まれてから
なんとか逆転の辛勝だった。

昨日、その将棋教室に「将棋キチガイ」の
先輩と車で出発した。
その彼は、20歳近く年下の私を「先輩、先輩」と呼ぶ。
困ったものだが仕方がない。
で、東名川崎インターから高速に入ったら延々と渋滞。
目指す厚木インターまで
渋滞1時間だというので、やむを得ず
遙か手前の市が尾インターで出て、246を走った。

結局、1時間遅れて到着し、運転時間は2時間だった。
少し休憩することができたので、ひと息ついた。
で、対戦相手は以前の大会で手こずった1級の男性。
どうも集中力を維持できず、致命的な見逃し2回で惨敗。
リベンジで、今度は私が先手で対戦。
慎重に指したので、自玉は安泰で見事に
相手の銀矢倉を崩した・・・はずなのに、
寄せきれず、またまたおかしな勘違いで大逆転負け。
悔しいというより、脳内回線がどうにかしてしまって、
つまり、「将棋脳」が低下してしまったことを実感した。
やはり毎日、あたかもスポーツ選手が筋トレをするように、
こつこつと詰め将棋を解き、将棋ソフトと対戦しないと
確実に退化することが実証されてしまった。

帰路、助手席の先輩は疲労の色濃い私を慰めてくれた。
「いやあ、先輩、長時間の運転の疲れのせいですよ」
「そうか後輩、ありがとよ」といえればいいのだが、
先輩から先輩と呼ばれる後輩は、苦笑しながら
246を渋谷方向にひた走った。

一日経ったが、まだ最終局面が目に焼き付いている。
あそこは玉頭に歩を打つのではなく、下段から香車だった。
そうすれば、1六桂馬の王手は避けられ、寄せ切れたはずだ。
こうやって、将棋というのは少しずつ上達するのだろう。

そんなわけで、今日もまたお気楽な曲を聴いてしまっている。
 
 

  • 将棋がまったく分からない者が読みました。
    「将棋脳」が低下しても命に別状がないようで、よかったと思いました。(トンチンカンコメント) -- パシリーヌ 2013-09-17 (火) 14:27:11
  • パシリーヌさん

    はい、おかげさまでなんとか生きています。
    テレビゲームみたいな派手さはないけれど
    将棋は奥が深くて面白いんですけどね。
    細々と普及に努めています。 -- 昼寝ネコ 2013-09-17 (火) 14:34:48

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