穀粒(こくつぶ)会員のための、創作および出版支援サイト

14060201内山雅亘

トップページへ 譜面台の練習曲メニューへ 画像の説明

2014.06.02 エッセイ「野鴨のヒナと猫」投稿者:内 山 雅亘

画像の説明
 
野鴨のヒナと猫
 
内 山 雅亘
 
 
毎年5月になると近くの善福寺川に可愛い野鴨のヒナたちが母ガモに見守られて、餌を探し動 き回る光景に見とれてしまう。
生まれてすぐに、生きるために自分で餌を探し回るたくましさに感動する。
いつも不思議に思うことは、そこには父ガモの姿がないことだ。
子育てを母ガモに任せてしまい自分の責任を放棄する習性があるのか、ないのか分からないが、いつも子ガモたち を守っているのは母ガモだ。
時々カラスが子ガモを狙ってやってくるが、母ガモが大きく羽を広げて子ガモたちを守ろうとカラスに向かってい く姿は感動的だ!

今年も子ガモたちが成長して巣立つ日がまもなくやってくる。
母ガモから学んだ多くのものを身に付け、やがて自分たちもその教えを次世代へと引き継いでいくことだろう。  頑張れ、野鴨の子供たち!

一方、公園内には、野良猫たちがあちこちに群れをなして、餌が来るのを待っている。
毎朝のウォーキングで見る光景は、餌を与えている人の周りに野良猫たちが集り、たくさんの餌を食べている。み んな丸々と太っている。
毎日餌を与えられるので、子ガモのように餌を探しまわる必要がない。
もし、餌を与える人が来なくなったら、餌を探さなくなった猫たちはどうなるだろう。
人間が親切と思ってやった行為が猫たちの命を奪うことにならないだろうか。
私たち人間の世界に当てはめたとき、子ガモのようにすべきか、猫のようにすべきかの選択は今の時点だけで考えるより、将来のあるべき姿で考えるべきでないかと思う。 
 
 

  • 初投稿を有難うございます。私の場合は餌付けされて太った野良猫より、やせた子鴨でありたいと思います。 -- 昼寝ネコ 2014-06-02 (月) 15:57:59
  • 内山雅亘さま
    フォーラム穀粒一周年記念作品をご投稿して頂き、ありがとうございました。また人間社会にも当てはまる野鴨の母のようにヒナを育てればいいのか、ただいたずらに、野良猫に餌を与えるようにしてもいいのか?当方、見ても美しくほほえましい光景の前者ですとはいえず、かと言って野良猫に餌を与えることもしないのです。つまり、いまだに子育てに自信がないのに、後者ではないかと思われるような孫育てをしています。孫は来て良し帰って良し。 -- 岸野みさを 2014-06-02 (月) 16:53:19
  • 母子ガモを見守る内山様のまなざしに優しさを感じます。野良猫の将来を案ずる内山様は猫が太っていくたびに暗たんとした気もちになるのでしょうね。『餌をとるかもめは多く、飛行するかもめは少ない』
    気分転換しましょう。
    問:カモメが百羽います。一羽はジョナサン、では残りは?
    答:カモメのミナサン -- カモメのミナサン 2014-06-02 (月) 16:54:56
  • 子ガモたちが皆無事に巣立ってくれる事を祈りつつ、頑張れ!と写真に向かってエールを送りました。猫との比較はなかなか名探偵たちも頭をかかえる難問です。 -- あらら 2014-06-05 (木) 13:10:39

認証コード(7275)

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional