14060401加納敏江
2014.06.04
四季の俳句
加納 敏江
未だに新作俳句が詠めない日々が続いています。気分を一新するために、気軽に楽しめる日常の生活を詠んだ句を中心に自選してみました。素人なので、詩的なまでには至っていませんが、B級グルメの流行っている中、B級俳句も捨てたものではないかと思います。(2012〜2013作)
春
☆母と子の絆どこまで桜餅
娘が桜餅で一句作ってほしいというので作ったもの。俳句の話ができる娘がいることは嬉しい。
☆初恋の話ほろりとひひな(雛)の間
先生の添削で桜餅がひひなの間となってしまった。娘には残念がられたが、やはり先生は季語の選び方がさすがにうまい!
夏
☆母似とも言はるる齢江戸浴衣
母似と言われて良いのか悪いのか?複雑な思い。母は着物を着ない人だった。浴衣を着れば、母に似ていると言われないかしら?
☆運ばるる白豚黒豚暑からう
暑い夏の日、高速道路を走っていたら、豚を沢山積んだトラックがすれ違った。一瞬、豚もさぞ暑いだろうな・・・と。
秋
☆頬杖の指先にふと湧く秋思
春の物思いとは違って、秋は寂しい思いが頬杖などつくとそこに集まるものなのでしょうか。
☆愛されて秋蝉土に戻りたる
カナカナと精一杯鳴いて、落ちている蝉を見て思った。この蝉も誰かに愛されたことだろうと。少なくても私には・・・。
冬
☆どっかりと鮪置かれて男唄
男ばかりの集まりに出た。女性は二人だけ。鮪の刺身が無造作にドカッと大皿盛られていた。刺身というのは、小鉢にきれいに盛り付けられているものだと思っていたので、ちょっとびっくりした。でも歌が飛び出せば、すっかり楽しんでしまった。
☆つけ麺はまこと大盛冬の暮
食い意地のはった私ならではの一句。大盛のつけ麺を頬張る私をご想像ください。
新年
☆あなたAわたしО型去年今年
夫はA型、私はО型で、一般的この組み合わせは最悪の組み合わせだとか。こういう二人が一年をどのように過ごしたかは、ご想像にお任せするのみ。
☆福だるまちょっと不細工でもいいか
達磨もよく見るといろいろな顔をしている。これはまあ、夫に置き換えたというか・・・?(笑)
- 私は、ついついダラダラと駄文を書き連ねてしまいますので、想いを17文字に簡潔にまとめられる才能は、大変なものだと驚嘆しています。私にとって17文字は、タイトルだけで終わってしまう字数です。 -- 昼寝ネコ 2014-06-04 (水) 23:05:31
- 加納敏江さま
味わい深い俳句をご披露していただきありがとうございました。どの句もちょっとユーモラスが光る作者を表現されていると思います。春夏秋冬を俳句を創りながら過ごせるのは高尚で素晴らしい!穀粒一周年記念作品として何回も読み返し、姉妹の持つ心豊かな詩情から学びたいと思います。 -- 岸野みさを 2014-06-05 (木) 06:06:52 - 昼寝ネコさま
穀粒一周年おめでとうございます。一覧表を見てみましたら、昼寝ネコさまと岸野みさをさまの頑張りが実を結んだ足跡が刻まれていました。素晴らしさに私の方が驚嘆しています。
岸野みさをさま
穀粒を紹介して頂いて、どんなに励まされてきたことか。言葉では言い尽くせません。まして、17文字の俳句などではと思いつも。☆枇杷熟るる穀粒の愛かみしめて
-- 加納敏江 2014-06-05 (木) 10:55:47