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16032601堤 明子

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2016.03.26 自分史・家族史「主に近づき真に従う者となる」 投稿者:堤 明子

2016.3.20 聖餐会のお話

私はこの教会に改宗する前に少し聖書の言葉を知る機会がありました。その中でずっと心に残っている聖句が二つあります。一つは「キリストの軛はいとも易く、その荷は軽し」であり、もう一つは「われはぶどうの木、汝は枝なり」というものです。今回テーマとして頂いたのは「主に近づき、真に従う者となる」です。この二つの聖句が、ふっと脳裏に浮かんできて、その頃のことを思い出しながら、その言葉の意味をもう少し学ぶことが出来て感謝しております。

 私は三十数年前のこと三多摩市民合唱団で、プロのオーケストラと共に、ヘンデル作曲のメサイアを歌う機会に恵まれました。最近はよく歌われているようなのでご存じの方も多い事と思いますが、この曲はオペラのような形式でありますが、オラトリオと呼ばれ、 普通の題材ではなく聖なる内容から出来ている歌劇曲なのでした。歌詞はキリストの降誕についての預言からキリストの生涯にわたって、旧約のイザヤ書~新約までの聖書に基づいて書かれていました。この歌は53曲の中の21番目の合唱曲「キリストの軛はいとも易くその荷は軽し」に出てきます。

 ヘンデルは当時、最も優れた合唱曲の作曲家だったそうで私のような門外漢には大変難しく、英語でイージー、ヒ、ヒ、ヒ、 ヒヒヒヒと横隔膜を小刻みに、16分音符で2、3小節も続けてふるわせて歌うくだりもあって、大変特訓されましたので忘れることが出来ません。「軛」という言葉はその時覚えました。近年になって軛についてはある音楽の先生から「軛とは何ですか?」と尋ねられたエピソードがありますが、それについてモルモン書の索引を見ました。2月の断食安息日に本多拓己兄弟が「人間や家畜が共に同じ仕事を一緒にするときに用いる道具である」と説明され、それについて証されましたが、その意味から転じて、モルモン書の索引には、キリストの弟子の象徴である、と書かれていることを知りました。然らば弟子とはどんな人か、それは「キリストに従い、その教えの通りに生活している人」そしてキリストは「貧しい者、乏しい者を思い起こさない者は私の弟子ではない」「私のために自分の命を捨てない者は私の弟子ではない」とキリストはおっしゃったと教義と誓約に記されています。

 私は主に近づくためにバプテスマを受けましたが、恥ずかしいかな自分の思いや行いがまだまだ遠く隔たっているのを感じます。

思い出の聖句二つ目は「私はぶどうの木、あなたがたはその枝である」という聖句です。もし私につながっており、また私がその人につながっておれば、その人は実を豊かに結ぶようになる。私から離れては、あなたがたは何一つ出来ないからである。人は私にいないならば枝のように外に投げ捨てられて枯れる。あなたがたが私の弟子となるならば、それによって、私の父が私を愛したように、私もあなたがたを愛したのである。私の戒めを守るならば、私の愛の内にいるのである」とキリストは言っておられます。
 この聖句は「キリストの軛はいとも軽く、その荷は軽し」の意味を詳しく解き明かしてくださっているものと解りました。「主に近づき、真に従う者=真の弟子となる、従う者になる」ためには何をするべきか。
 先日配布されたステークプランを見て驚きました。私たちがキリストにより近づくためのプランが、私のような老人にも理解できるような、解り易くシンプルに網羅され、凝縮されていて、少しずつでも頑張って行けると心が踊るものでした。そして気付いたことは、主なるぶどうの木につらなって懸命にみ言葉を実践し、模範を示して下さっている兄弟姉妹たちに囲まれている幸せです。
 ある時はシークレットサンタになり、ホームティーチャーや家庭訪問教師として、又、何でも話せる友であったり、神殿や自宅への送迎の運転者として、又、レッスンや系図探究のプロフェッショナルとして時間をさき助けて下さりと、様々な奉仕を提供して頂いていることに喜びと感謝で一杯です。
イエスキリストというぶどうの木から注がれる愛という果実を沢山頂いていることを感じることが出来るからです。

テレビなどでアラフォーという言葉が聞かれますが、最近ではアラハンの活躍が沢山見られるようになっているのだそうです。私も80代になっているのでアラウンド ハンドレットの域に入って、皆さまの助けをお借りして主に近づき、弟子として真に従う者になるようにステークプランを見据えて努力したいと考えております。イエス・キリストの御名によりアーメン。

  • 堤明子さま
    子孫に残す信仰と証の良い受け継ぎができましたね。これからも書き続けましょう。
    モルモンが金版に記録をまとめて記すという偉業を成したのはレーマン人との最後の戦いの前の戦場下でした。しかも、現在の私達の時代の人々の為でした。それを考えると私たちが自分史をまとめることは簡単な作業であると思いました。 -- 岸野みさを 2016-03-28 (月) 07:14:22
  • 堤さまの文章拝読しまして、つくづく人はひとりでは生きていけないと感じました。過去、現在、未来に渡り永遠の輪(和)に繋がっていることを実感しました。
    ホサナ!ハレルヤ!カンタービレ! -- アラマァ~ 2016-03-28 (月) 10:43:48

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