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2016.07.16 自分史・家族史「御霊は導く」 投稿者:岸野みさを

6月20日のできごと。私の娘は鎌倉に住んでいる某政治塾の友人が保険に入るから来てくれないか、というので伺った。彼女は弁護士を目指している。保険契約の後でその話になって「弁護士は人が信じる宗教について知っておかなければならないの」と言った。「色んな教会に足を運んでみたけど『うちの教会はものみの塔やモルモンとは違います』と言うのでキリストを信じるという点では同じなのになんでかしら?」と訊かれた。娘は「私クリスチャンなの。先日講演にきてくれたケント・ギルバートさんと同じ教会です」と言うと、「えっ、そうなの?モルモンなの?」「ええ、モルモン2世です」「モルモンって、よく宣教師が2人組で伝道しているって聞くけど、会ったことないわ」と言った。

「私達は旧約、新約、モルモン書、教義と聖約という4大聖典を使っています。モルモン書は聖書を証する書物なので27日に来るとき持ってくるわね」と娘が言うと友人は「あら、嬉しい、読んでみたいわ」と言った。

聖書をよく読んでいる彼女は「私はピラトが好きだわ」と言って娘に説明したが娘にはよく分からなかったそうだ。筆者が考えるにピラトはキリストが無実であることを知っていたのでユダヤ人の群衆が『殺せ、殺せ、十字架につけよ』と騒いだとき、キリストに向って質問した。『あなたはもともとどこから来たのか』しかし、キリストは答えなかった。(ヨハネ19:9)ここでピラトは被告人質問をしている。これは裁判に於いて大事なことで、欧米では被告人が自分の証人になれるそうだ。弁護士を目指している彼女はピラトの公正な審理に納得したのではないだろうか?

その後、江の島の海岸を散歩することになって、桟橋を渡っていると向こうから白いワイジャツの2人の外人がこちらに向かって来るではないか!「えっ!あぁっ!宣教師よ!」「えっ?」友人も驚いた。「これは御霊の導きです!」と娘は言った。

 2人の宣教師は厚木ワード所属で今日はPday なので江の島に来たのだと言う。娘の夫の兄が厚木ワードにいるので名前を言うと「はい、知っています」と長老たちは答えた。

 娘が「モルモン書持っています?彼女読みたいそうです」と言うと長老は1冊をカバンから取り出して「はい、どうぞ」と彼女に手渡してくれた。「わぁ、嬉しい!さっきモルモン書の話をしたばかりなの。こんなに早く手に入るなんて!奇跡みたいね!」と喜んだ。

 友人は「キリスト教は残酷だと思います」と長老たちに言うと「モルモン書の第1ニーファイの最後を読んでくれますか?」「はい、『あなたがたは、神の戒めに従順で最後まで堪え忍ぶならば、終わりの日に救われるでしょう。まことにそのとおりです。アーメン』(第1ニーファイ22:31)
と友人は読んだ。娘は何故この聖句か?と思ったそうだ。長老たちは姉妹宣教師を紹介すると言ったが、娘を通して福音を学ぶことを約束して別れたという。

 大船でベーグルパンを買って実家に届けてくれた娘は「今日はほんとに楽しかった!」とご機嫌だった。

 その夜早速彼女からメールが来て「ニーファイさんが神の名によって人を殺した」と書いてあって、娘はもうそこまで読み進んだことに驚いたという。

 それから1週間後に友人に会うと「これ(モルモン書)を読めば完成しますね」と言った。さすが弁護士を目指している、と娘の話を聞いていて筆者は思った。それこそユダの木(聖書)とヨセフの木(モルモン書)を二つに合わせるという、エゼキエルの預言の成就なのだ。(旧約聖書エゼキエル37:15-17;第1NE13:40-41;第2NE29:10-14;D&C27:5)私達は右手にモルモン書左手に聖書を持っている時代のキリストの証人なのである。

 その日の夜のメールで、友人はイザヤの教えをニーファイが教えていることに驚いた、と書いてあった。

 後日、第1回目のレッスンに娘も参加することになって朝8時に家を出た。兎に角、自分で読んでみたいと言う彼女の為にインスティチュートの分厚いテキストを旧約2冊、新約1冊、モルモン書を1冊持参した。電車が少し遅れたが約束の時間の10:30過ぎに大船駅南口に到着。今来るか今来るかと20分間姉妹宣教師を待ったが来なかったので2人は喫茶店に入った。3人の姉妹宣教師が来たのは結局12:30だった。待ち合わせ時間を間違えたそうだ。

 日本人、メキシコ人、サモア人の宣教師たちでその日は吉祥寺に宣教師が招集されたので、急遽、鎌倉ワード所属ではない宣教師が来たという。メキシコ人の19歳の宣教師は友人の質問にモルモン書を使ってテキパキと答えていた。英語、日本語、スペイン語を操る宣教師だ。集会中娘は出鼻をくじかれたのでズーット祈っていて、友人の質問もよく覚えていなかったが、「ここに書かれている異邦人とは誰ですか?」と質問したという。
最後に宣教師が娘に「お祈りしてくれますか?」と尋ねたので娘は「えっ?ここで?」(ファーストフード店)と言い友人に「いいの?」と聞くと彼女は「いいですよ」と言ったのでその場でお祈りをした。

 宣教師が帰った後も1時間半ほど友人はモルモン書の話ばかりをしていた。他の教会との違いを聞かれたので神権と神殿があることを説明し、アダムから受け継がれている神権は今自分の長男もアロン神権を授かっていることを話した。

 友人も宣教師が待ち合わせ時間を間違えたことを気にしていて「私は神様に受け入れられていないのかしら?」と言うので娘は「サタンの邪魔が入るのよ」と答えたという。

 また、友人は8月に鎌倉ワードで宣教師からお話を聞く予定なので、私の娘に来てほしいと伝えてきた。娘と友人が引き続いて御霊の導きを受けられるように、学びと備えに努めるように切に祈り、願っている。


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