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2016.11.08 自分史・家族史「教会歴史活動の歩み」 投稿者:吉田憲博

「信仰の遺産」講座 講演記事
第7回講演  2016年10月15日 東京神殿別館  講師:吉田憲博(坂戸ワード 前・教会歴史カントリーアドバイザー)

聖典は記録の集大成です。個人・家族においても日記をつけて家族の記録を記すことが大切です。スペンサー・W・キンボール大管長は「私はこの教会の全会員に、自分の家族の歴史に深く関心を寄せるように、また両親や祖父母に彼らの日記を書くことを勧めるように切にお願いしたい。いかなる家族も、子供や孫、曾孫のために、自分の記憶にある事柄を書き残さずに、永遠の世界に行くことのないようにしていただきたい。これは義務であり、責任である。従って子供たちに個人の歴史や日記を書かせるようにしていただきたい」と述べられています。
記録を付けていくことが、教会歴史やすばらしい家族の歴史記録となるでしょう。

日本の教会歴史に関しては、これまで次の3冊が発行されています。いずれも複数の方々の尽力により制作されました。多大な時間と労力を費やして完成した日本の教会歴史書です。温故知新:古きを訪ねて新しきを知る(昔の事をたずね求めて、そこから新しい知識・見解を導くこと)。「歴史を知ることにより、現在ある状態の意味や将来に対する想像力が湧き、先人に対して愛と尊敬を持つ手立てにもなる」(「世紀を越えて」のはしがきより)

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〇日本末日聖徒史:1996年発行、著者:高木信二、ウィリアム・マッキンタイヤ
〇世紀を超えて:2002年発行、著者:日本伝道100周年実行委員会、柳田聰子ほか
〇日出づる国と共に:2007年発行、福田眞監修、編集:津田政廣・拓、福永隆発行者

2004年の元旦に教会歴史史料館を建設する夢を見ました。それまで教会歴史に関する経験や知識は何もありませんでしたので、不思議な経験でした。
2005年にジョセフ・スミス生誕200年を記念して、教会員からの提案を募集するという管理本部の企画に、美術・音楽・詩のコンテストを提案しました。これが受け入れられ、3部門のそれぞれに3名の審査員をおき、教会員からの応募作品を審査。入賞作品はリアホナで紹介されました。
 2007年に有志による「教会歴史保存委員会」を結成。柳田聰子、福田眞、津田政廣、津田拓、的場正弘、福永隆、吉田憲博のメンバーで、散在している記録の収集活動を始める。そして関東地区に住まわれておられる先人開拓者に講師をお願いし、「信仰の遺産」講座を、2008年の1月~3月に全10回、渋谷ワードで開催しました。
 2009年9月9日に教会歴史カントリーアドバイザーに召されました。教会の指導手引きには、歴史記録に関する手引きはありませんでしたので、知識を蓄えるためにいろいろ勉強しました。博物館学の書物・文献を読み、各地の博物館・史料館へ行って展示方法を研究、日本の気候に合う保管方法…、毎年企画されておられる池永敏晴兄弟のアメリカ歴史ツアー「秋の総大会参加と教会歴史の旅」に参加して、アメリカの歴史をじかに学ぶ…など。

そして歴史記録の大切さを伝えるために2010年10月から2年半で、全国のステーク・地方部へ出かけ「教会歴史の集い」を開催。教会歴史活動について紹介しました。皆さんは初めて聞くので、系図の家族歴史と混同されている教会員が多かったです。また各地の教会員がお持ちの史料や古い写真などを紹介していただき大変盛り上がりました。

リアホナ2010年9月号では、史料収集の開始や、日本の教会員がどのような歴史史料をお持ちか調査するために、オンライン所蔵調査を記事掲載しました。全国の会員からアンケートへの回答が寄せられ、所蔵状況を確認しました。

その後2011年にスペシャリストとして井上薫子姉妹、2012年に的場正弘兄弟を教会歴史スペシャリストに召していただきました。ここでとても残念な事に、的場兄弟が2013年8月にお亡くりになられたことです。的場兄弟は教会歴史保存委員会の時から、個人奉仕で機関誌の「聖徒の道」をスキャナーされて、教会ホームページで閲覧できるようにしてくださいました。ほかにも教会関係の膨大な資料を電子化して多大な貢献をしていただきました。

教会歴史ガイド(手引き)が2012年から順次発行され、「アドバイザー・年次歴史(2種類)・収集・保存・口述記録・史跡・展示・出版・教会歴史センター」の全10種類が今年までに完成しました。
その後スペシャリストとして、2013年に北原優子姉妹、2014年に石王好己兄弟が召されました。地域アドバイザーとして坂井圭兄弟が2013年1月~2015年1月まで2年間ご奉仕され、服部行彦兄弟が地域スペシャリストとして2014年8月から召されました。
これまでアメリカ教会歴史部から、年次歴史・収集・保存・口述歴史・史跡などの訓練を受けてきました。関東地区の開拓者と教会管理本部の各部代表者を交えた教会歴史委員会を開催。口述記録は全国で多くの人々をインタビューしました。2013年5月には渋谷の5階に教会歴史事務室・仮保管室を設置して史料を保管してきました。保存箱や保存フォルダーは史料を長期保存するために、中性紙製の物を使用しています。年次歴史は全国のステーク・地方部・伝道部から毎年記録を収集し、評価し、アメリカに送付してきました。史跡としては、横浜山手ワードにある日本伝道10周年記念碑が登録されています。

2015年9月にわたしは教会歴史カントリーアドバイザーとして6年間の召しから解任となり、後任に服部行彦兄弟が召されました。現在教会歴史部として召されているのは、服部行彦、井上薫子、石王好己、工藤久子、和田平助・ヒサ子です。(北原優子姉妹は9月末に札幌神殿夫婦宣教師に召されました)
また有志の教会歴史保存委員会は、福田眞、津田政廣、津田拓、福永隆、加藤芳弘、吉田憲博です。
今年3月~10月まで「信仰の遺産」講座全7回を開催し、各講師の皆様から興味深い講演をいただき、大変意義のある講座となりましたことを深く感謝致します。これからも継続して欲しいとのご要望があり、各地のニーズも加味しながら開催方法・開催地などを検討していきたいと思います。

今後、教会歴史の御業は教会歴史ガイドに沿って、収集・保存に加え、展示・出版・教会歴史センターなどへと拡大推進されていくことでしょう。

  • 歴史記録に関する手引きがないなかで、博物館、資料館に足を運んで熱心に研究されて教会歴史ガイドの基盤を確立された偉大な業は夢でお告げを受けたことから始まったのですね。この時代でも、主はそのような方法で人に霊感をお与えになることに感銘を受けました。 -- 岸野みさを 2016-11-09 (水) 20:28:52

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