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2017.02.25 エッセイ「笑い」 投稿者:徳沢愛子

君は太陽の登場から退場まで 日に何回笑うかね アハハハ でもいい ウァッハッハア
でもいい オーホッホッホでもよろし ウーウフフフなんでもござれ すると どうなるかね 太鼓腹が上下に 波うつ おや さっきまで胃痛だ 癪だ とわめいていた君 君は嘘つきみたいじゃないか
その笑いは 痛いの 痛いの 飛んでいけェを地でいく 君の中に眠っていたナチュラル
キラーの仕業か
君 川柳ひねっているのかね 「講演会よく寝た人ほど拍手する」(小春日和)なんてね
狂言もいいかも 隠狸の太郎冠者みたい笑福亭鶴瓶さん パペット落語で 懐から人
形飛び出さいて 笑わせる そんな笑いもいいね 太郎と花子の漫才 突っ込みと おと
ぼけ ゆるしといたわり エンタツ アチャコ ロッパ 懐かしいねェ

時々ド忘れ 聞こえませぬ伝兵衛さま たくあん噛めませぬ シバシバかすみ目 おっと
尿もれ そんな悩みは蹴っ飛ばせ 豪傑笑いで頑張り倒せ
夏目漱石さんも 芥川龍之介さんも 内田百閒さんも井伏鱒二さんも 文芸的笑いを追
いかけた
遠まわしに 品よくね
日暮に 笑いさえあれば その日が来ても軽く 垣根を飛び越えられる 柔らかな春風
といっしょにね

  • 「その日が来ても」って、いつかは来るとは分かっていても今日来るとは思わない愚かな
    自分の笑いは泣きの笑いになりそうです。笑いと泣きは同じ筋肉の働きだと愛子姉妹の作品に書いてありました。 -- 岸野みさを 2017-02-26 (日) 22:31:47

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