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2018.03.09 穀粒記者レポート・『「少年たちの群像(15)」』投稿者:岸野みさを

「ねぇ おじいちゃん、That って10回言って」と中1の孫娘。「あいよ、That、That、
That~~~~」「これはペンです、と言って」「あいよ、This is a pen」「アハハハハ
これはペンです、と言うのよ」「あっ、そうか、こりゃマイッタなぁ」

「ねぇ、おばあちゃん、桃太郎って10回言って」「あいよ、桃太郎、桃太郎、桃太郎~~~~」「川に流れて来たのは何でしょう?」「桃だよ」孫娘「ブ、ブー 水でした」
中学で流行っている遊びだそうだ。もっと難しいのはTikT0kという手遊びで文章では説明ができない。

3歳男児との会話

子「お金って大事?」パパ「そうだね」子「そっか、おもちゃ買えないもんね」
子「お水って大事?」パパ「そうだね」子「そっかバプテスマ受けられないもんね」
ママも聞いてみた。
ママ「家族って大事?」子「うん。だって僕一人じゃ寂しいじゃん!」

4歳のとき
結婚式で実家に帰っていたママが家に戻ると、小さい紙に蛍光ペンで何か書いてある。
「ママがいなくてさみしいです、て書いたんだよ」って。胸がキュンとしました。

 洗濯物を取り込んでママが1階に降りていくとミルクの入った哺乳瓶を握りしめて満面の笑みの4歳児。棚からミルクを出して6杯入れて水を入れたらしい。ミルクを計らせてみるとちゃんとすりきりで計ってあった。「僕が作ったんだよ!あかちゃんのために」ありがとうね!

 ステーク大会で「小さな川が」を歌ったプライマリーの聖歌隊がお見事だった。ステーク会長が「みなさんの歌声は、みたまを連れてきてくれました」と褒めると、会場から「僕だよ」と男の子の声がした。会長も聴衆もみんなニッコリ。「はい、ありがとう!」聴衆の皆の気持ちを会長が代弁してくれた。

詩  「地球と命」       10歳男児作

 毎日 小さな命が誕生する
 小さな命―
 でも この命が未来の地球を作っていく
 だから 大切に 大切に 大切に 育てていく(完)

 ユタに飛んだ少年は英語の喋りが上手になったらしい。最初に滞在した家庭に戻ってくると「あなた、随分話せるようになったじゃない。最初来た時はyesかnoしか言わなかったわよ」

「オレ、オレ」女の子なのに男言葉を使って言うと、携帯の向こうでは「お姉ちゃん?」と聞かれたようだ。「なぁんだ、分かっちゃったの?」携帯の向こうでは「今どこにいるの?」と聞いたらしい。「シ-オ-オ-ピ-(CO-OP)だよ。じゃね」

 スキー教室に行った中1の孫娘。「何が面白かった?」と聞くと「中級コースで滑ったのよ。45度くらいの斜面でブレーキかけても止まらないのが面白かった」と言った。「えっ?転倒しなかったの?」と聞くと「面白かった」。「もう少し緩やかな斜面じゃないの?」と聞くと「45度」と満足気だ。冬休みも白馬で毎日滑ったし、慣れたのだろう。

 小4の男児「レジェレンドがダメだったね」「えっ、レジェンドを応援していたの?」「うん」「マイナス11℃の中で待たされたからね。ところでレジェンドってどういう意味?」と聞くと「葛西紀明」と言った。

「ノードック、ノードック」と言ってジャンケンをして遊んでいる姉弟。それを聞いていた長姉は「ねえ、それ、ノードックではなくてブルドックでしょ」「あっそうか、ブルドック、ブルドック」側で聞いていたばあは昔話を思い出した。子供の頃祖母から聞いた「ダンゴドッコイショ」という話だ。

 むかし、ある村に、ちょっぴり頭の弱いムコさんがおった。あるとき、ムコさんは、山一つ越したヨメさんの実家へ、ごちそうによばれて行った。
 ヨメさんの親は、よろこんでよろこんで、ヤレ食え、ソレ食え、とダンゴをたあ―んとごちそうしてくれた。(中略)
 そして、「お前さんとこにヨメに行った娘は、ダンゴ作りが上手だから、帰ったら作ってもらいなされ」 というた。
 それを聞いたムコさんはうれしくてたまらん。忘れちゃならんと思うて、ヨメさんの実家にいる間じゅう
 「ダンゴ、ダンゴ、ダンゴ、ダンゴ」
と大声で言うていた。帰り道も忘れんように
 「ダンゴ、ダンゴ、ダンゴ、ダンゴ」
と言いながらあるいていた。 
そうしたら、小川があったので
 「ドッコイショ」
とかけ声をかけて小川を飛びこした。すると今度は、
 「ドッコイショ、ドッコイショ、ドッコイショ、ドッコイショ」
と言いながら家に帰って行った。
 やっと自分の家に着いたムコさんは、いきなりヨメさんに「ドッコイショを作ってくれ」
というた。「ドッコイショなんて知らない」というヨメさんとけんかになって、ムコさんはヨメさんの頭をポカリ。するとまあ、「あいたたたぁ、頭にダンゴのようなコブができた」それをみたムコさんはハッと気がついて、
 「おお、そうだ、そのダンゴのことよ」こう言うたんだとさ。

 雑誌やテレビで目を引く女性を見ると「あっ、ママに似ている!」といちいち指摘する小5の男児。「どこが?」とからかう姉や兄に「目が似ているじゃぁん。笑顔が似ているじゃぁん?」と言うそうだ。「上3人はそんなこと言ったことがないのよ」とママは嬉しそうだ。そのママが中学生になった頃、筆者の顔をまじまじと見て、「お母さんの顔サランラップをクチャクチャにしたみたい」と言った。しわしわと言う意味か。親の顔のしわに初めて気が付いた子どもの成長は喜ぶべきだが……。

 中1のK子「頭が痛いので帰る。迎えに来て」とママに電話があった。「何で保健室の先生が電話よこさないの?」「……」「学校の決まりは守らなくちゃ」「分かった」電話はそれっきりだった。誰の携帯を使ったのか?先生が電話しなさいと指示したのか?さっぱり分からない。

 救いの計画のテーマで話をした中1のK子。「生きるということはこの世だけのことではないと救いの計画から学びました」と。「見よ、現世は人が神にお会いする用意をする時期である。まことに、現世の生涯は、人が各自の務めを果たす時期である」(アルマ34:32)と証した。「救いの計画について考えれば考える程理解するのは難しいと思いました。覚えるのと理解することは異なります。」と中3の孫。「でも塾の夏期講習の時、朝9時から夜8時ころまで勉強しました。その結果高校受験に合格しました。救いの計画についても同じように勉強すれば理解できるようになると思いました」そこまでの結論を期待したばばバカだったが、孫のお話は「高校受験に合格しました」で終わり、夏期講習の経験と福音を学ぶことが結びつかなかった。


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