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2018.10.23 穀粒記者レポート・『型にはまる』投稿者:downy

2014年ごろから、歳を取ることを「劣化」と例える風潮が出てきました。元来、劣化とは製品の性能や品質が以前よりも劣ることなのですが果たして擬人化の反対で人を物化して劣化というのは如何なものかと思いつつ、歳をとって今までできたことができなくなって行くことを劣化といわれても納得してしまう自分がいます。

世の中には機械でも劣化を微塵も感じさせない高品質なものが存在しますが実は性能を維持するにはまめな点検や部品交換、チューニングが必要になってきます。
何もしないで性能を維持し使い続けることは不可能なのです。

劣化を抑えていかに維持するかの方法論は読者の皆様の方がお詳しいことでしょうから、ここでは劣化に気づく簡単な方法をお教えしましょう。

それはたったひとつ。
毎日変わらない習慣(パターン)を身につけること。

野球のイチローといえば毎日食べるカレーライスと練習や試合で見られるルーティーンですが、日々のルーティーンの中に僅かな変化を見出しその変化に対応していくのです。

習慣を取り戻すことは別の意味でも大変有効でした。それは心と体を整える効果があったことです。
各地の自然災害で罹災した方々がおこなったことは、罹災前の日常を取り戻すこと。つまり日常のパターンを取り戻すことでした。

イチローはルーティーンにより人並みはずれた観察眼で自ら見つめ直し僅かな変化を見極め調整しました。

被災地の皆さんは習慣を取り戻すことで心と体を整え復帰復興に早くから対応しました。

人は自分のパターンを持つことによって安定を維持するのです。
そして私たちは劣化を乗り越えるどころか深化して成長していくことができるのです。

ネット上の著名なコラムニストは「劣化」の反対語を「奇跡」と定義したそうです。背景には歳をとって劣化していく人が多い中にあって、全く劣化をものともしない「奇跡の人」森高千里さんなどの姿があるようです。

そう、私たちは習慣を身につけ自分を高度に調整していくことで「奇跡」さえも手に入れることができるということです。

素晴らしいかな人生。今日から始めるルーティーンはどのようにいたしましょうか?

皆様の生活に希望と潤いが満ち溢れますように。

管理人downy

  • 「実は性能を維持するにはまめな点検や部品交換、チューニングが必要になってきます。
    何もしないで性能を維持し使い続けることは不可能なのです」これを今思い知らされています。 -- 岸野みさを 2018-10-24 (水) 21:41:43
  • 私の母は96才でこの世の生涯を終えました。ダビに伏して骨を拾う段階で大きなボルトを見つけました。母の大腿骨はメンテナンスされていたのです。まだ若い内はチューニングで充分ですが、高齢になるとメンテが必要です。母は高齢になるまで一度も大腿骨の不調を訴えた事はなかったと記憶しています。機械なら悪くなったところの部品を取り替える事でメンテ出来ますが、人間の場合そうはいきません。それ故に人は自分の身体を主の宮として神聖にすることによって神は人に注意を呼びかけているのでは無いでしょうか? -- 工藤駿一 2018-10-26 (金) 14:11:40

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