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19090702高木 冨五郎

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2019.09.07 自分史・家族史「記録の今昔」 投稿者:高木 冨五郎

我が生涯 冷夢庵(10)

高木富五郎早稲田大学卒業記念写真ー3
高木冨五郎 早大卒業1915 (大正4)年7月5日 
(写真出典 高木冨五郎)
高木冨五郎著『我が生涯』25Pの関連写真

 七月五日。感激ことに深い。房州から帰ると引き続き函館へ転地するよう仁吉兄の勧誘に応ずるつもりであったから準備は万端整えてあった。しかし卒業式というものは実は自分一人の胸に秘めていた限りない歓喜であった。校庭には慢幕を張りめぐらした式場に総長大隈重信、学長高田早苗以下各教授が綺羅星のように居並んでいた。私にとって唯一枚の卒業証書を受けるだけであるが、人生の岐路を前途に控えて心決して穏やかでなかった。
その日の日記に「余が過去七年間の悲痛なる生活もみな此の証書一通のためのみ。病みて而して証書何の効やあらむ、嗚呼思えば奇しきは人の一生なるかな・・・・」と。

  • あの高木兄弟の自叙伝、興味ふかく読まさせていただいています。昨年の夏高木兄弟の息女柳田聰子姉妹を偲ぶ会が名古屋東ステークの名東ワードで行われましたが、その会に参列して柳田姉妹、そしてそのお父君である高木兄弟について知ることとなりました。高木兄弟の人生には多くの歴史的な方々の名前も登場し、その中で真理を受け入れ、教会を擁護する立場を貫かれたことに感銘を覚えています。ぜひこれからも自叙伝の掲載を続けてくださればと思います。 -- おーちゃん 2019-09-08 (日) 11:33:19
  • 加藤芳弘氏編著書の「我が生涯」は余りにも膨大な集大成でピックアップするのさえ力不足を感じました。これは非売品なので町田ステーク高尾ワードの、所有されておられる方から、お借りしてこの掲載を行いました。加藤氏に依頼すれば「我が生涯」の全編をお借りできるかもしれませんのでお問い合わせをしてみて下さい。穀粒では高木翁が記録されたものは後1回位で終了し、引き続き加藤氏の関連著述を紹介したいと思います。お知り合いの方々にこの「我が生涯」の記録をご覧下さるようお伝え頂ければ幸いでございます。
    -- 岸野 みさを 2019-09-08 (日) 15:50:47
  • ご丁寧にありがとうのうございます。紙面のことを考えれば、その通りかと思います。そうですね、機会があれば加藤兄弟にお願いします。確か加藤兄弟とは、柳田姉妹を偲ぶ会でお会いしたかもしれません。日本語のモルモン書の初版本など貴重なものをたくさんお手元に集めていらっしゃる方だったと記憶しています。柳田姉妹とも親交を温めていらっしゃったと思います。こういう方がいらっしゃるから教会歴史がまとまっていくのですね。ありがとうございました。 -- おーちゃん 2019-09-08 (日) 18:42:11
  • 加藤芳弘様
    〒410-0823 静岡県沼津市我入道東町100-2
    TEL 055-931-0292 ・090-7306-8374
    上記ご参考までにお知らせします。
    この方に御霊が高木翁と同じような働きかけをされ、苦心惨憺それに応じた結果「全体の益になる業」を成し遂げられたのだと思いました。 -- 岸野みさを 2019-09-08 (日) 21:04:10

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