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2023.03.22 自分史・家族史「ちょっといい話」 投稿者:岸野  みさを

 昨日娘のありさが生協の駐車場で車を入れようとしていた時長さ2メ━トル位の坂をカ━トを押し上げられなくて困っている老女が目に止まりました。
娘は車を停めてそつちに走って行きました。
車の中から見ていた私は彼女が本人に替わってカ━トを押し上げるのかと思ったのですが、娘はカ━トに手を添えて、手伝つているだけでした。中々登れません。
ようやく登りきつて戻ってきた娘になんで替わってカ━トを持ちあげなかつたのか聞きました。
娘はカ━トに掴まっていないと歩けないのではないかと判断した、と言いました。
そのおばあさんはなんと98歳で、戦地から復員した夫は働ける身体ではなく
全部自分でやつてきた。都内に息子がいるが、一人暮らしだと自分から話したそうです。偉い偉いと娘は感心しつぱなしで私も同感することしきりでした。

 98歳になつても、買い物に出掛け、お金の管理をして、自分で食事の用意をし、生きるための努力を続けていることは並大抵ではないと思いました。
彼女は首や肩の筋肉が頭の重さを支えきれず前に垂れ下がつていて、カ━トに掴まつていなければ歩けないようで、頭は確かに下を向いていました。

  • いいですね。日常さりげなく行うところが、いいですね。しかもそれが、98歳の老女に寄り添っているところがさらにいいですね。素晴らしい。ありがとうございます。 -- 塚原俊英 2023-03-22 (水) 18:04:47

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