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2021.03.06 自分史・家族史「よく見ること」 投稿者:岸野みさを

先日3歳くらいの男の子が「エービーシー、エービーシー」と聖餐会中騒ぎはじめて、周りの私らは微笑ましく思っていたのだが、私の娘(4児の母)が一部始終見ていたことを話してくれた。その子は意味も無く喋っていたのではなくABCというおもちゃか絵本を欲しがって、ちゃんと意味のあることを言っていたという。隣りに座っていたその子の叔父さんが「今はダメ」と制していたので「ABC」を繰り返したようだ。

 そいえば花当番で私が活けた花を礼拝堂へ持って行くと「ハナ、ハナ」と指さして寄ってきた。「ハナと言えるのね」などと私は答えたが花であることが分かっている彼にとっては失礼なことを言ったものだ。

そして今日、聖餐会が終わって皆三々五々帰ろうとする者や他の人たちと立ち話をする者などでザワザワし始めている時、「あっ!」その子がチョコチョコとまだ片づけてない聖餐の台に走って行き、背伸びして一気に聖餐のパンを掴んで、口に放り込んだのである。
「あっ、ダメ!」気がついた母親が慌てて駆け寄り連れ戻したのだがその素早いことと言ったら油断も隙もあったもんじゃない。お腹が空いていたのか、もっとパンを食べたかっただけなのか?

後でその子の母親に聞いたことだが実家のある田舎に戻って聖餐会に出席したところ、終わってからその子が聖餐の台のところに行くと「ハイ、どうぞ」と神権者がその子にパンをあげたことから始まったのだという。

その子が両親と生まれたばかりの弟と共に東南アジアに行ってしまった。寂しくなった実家に贈られてきた映像には広い家で走り回っている元気な姿だった。レストランでも何かを見つけてチョコチョコと動き回るので他のお客の注目の的になっている映像もあった。「レストランで動き回るのはやめましょう」等と言うのは二の次で子供は元気であることが一番だ。ジッとしていられないそのエネルギーこそ発育途上の特質なのだ。

大人も子供もその行動をよく観察していると見えてくるものが多々ある。


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