22030501徳沢 愛子
2023.03.05 詩・散文「合う」 投稿者:徳沢 愛子
結婚して六三年
君と馬が合ったとは思わない
どちらかと言えば反りが合わなかった
スターとがお見合いのスピード結婚
他人が突如 夫とは
六三年の年月はただものじゃなかった
息を合わしてきた
辻褄をあわしてきた
歯の根が合わなくても
間尺に合わないという時があっても
ただ息もつかずあわせてきた
その年月のうちに
性に合うこと 何度か
肌が合うと肌で感じること何度か
割に合うと頭で計算した日
算盤が合うたとひそかに呟いた時
その上
詩的感動の日も幾度か
数えるほどのその日々が
肌に合うて
それでも傷んできたので
赤い糸で繕ってきた
底光りする垢で満身創痍の
白髪まみれ
同志よ
君も同意見かね
寂しい眼をした君よ
わたしも寂しい
- ありがとうございます。
素晴らしい生き様(模範)に感謝します。
力を感じました。
ありがとうございます。
-- 塚原俊英 2023-03-07 (火) 06:18:54 - 人は全き幸せを受けるまで寂しいものでしょうか? -- 岸野 みさを 2023-03-09 (木) 13:55:55
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