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2023.04.29 自分史・家族史「ちょっといい話(2)」 投稿者:岸野  みさを

 仕事からの帰宅途中、とある信号機のない小さな交差点から5歳くらいの男の子が転がるように走り出してきた。「リッキー!リッキー!」とキョロキョロしながら人(犬?)を呼んでいるようだった。いないと分かるとまた、一目散に私の行く方向に走り去って行った。姿が見えなくなったと思いきや、えっ、突然現れて今度はこっちに向って走ってくるではないか。小さな体の小さな丸い顔にある可愛い目と目が合った。男の子は「こんにちは!」と走りながら大きな声で挨拶したのだ。私もつられて「こんにちは!」と応えた。ポッと暖かい気持ちになって曲がり角を曲がると今度は3歳くらいの男の子とお姉ちゃんらしきポニーテイルの女の子がガードレールに寄りかかっているのが目に飛び込んできた。傍に母がしゃがんでいた。靴の中に石ころでも入ったのだろうか子どもの靴をひっくり返している。近づいた私にその母は「こんにちは!」と言って、こっちを向いた。私も「こんにちは!」と返したのだった。そうか、そうか、つくづくとこの母にしてこの子たちなのだ!と心が温かくなった。コミュニティはまず人との挨拶から始まることを思い知らされた。

 教会の断食証会で5歳の男の子が何回か、身長がマイクに届かないのでパパに抱っこされて証した。「証ありがとうね」と終わってから言うとニッコリ笑った。次の週のことだった。「ねえ、ねえ、僕、讃美歌を椅子に並べたんだよ」と言ってきた。確かに座ろうとした椅子にも隣の椅子にもグリーンの表紙の讃美歌が置いてある。
「まあ!すごいねえ。もう神権者の仕事をしているのね」と言うとニッコリ笑った。こうなると来週が楽しみになってきた。

 疲れたのでバス停のベンチ代わりになる石がきに腰を下ろしていると一人の男性が来てバスが来る方向を見ている。暫く経ったので私は立ち上がって歩き始めると、突然その男性が「あっ、帰るんですか?バスを待っていたんじゃないんですか?」「ええ、帰るんです」
何じゃ、と思ったがそのまま青信号だったので急いで渡った。何のことかわからないまま、なんか春の珍事か?で終わった。日頃から、孫たちには見知らぬ人から声をかけられても答えてはいけないよ、と言っていたことが自分に起こったのか?これはちょっといい話にはならないが……

 誕生日のこと、友人たちから、孫たちからお祝いメッセージをラインで頂戴した。孫たちは「おめでとう」や「長生きしてね」と書いてあった。一人の孫が「生まれてきてくれてありがとう」とあった。えっ これって親から子へ、あるいは祖父母から孫へかける言葉じゃない?でも逆も良かった。嬉しかった。いつまで元気で生きられるかは神のみぞ知る。人の命数は数えられているそうだが知らぬが○○〇だ。毎年お花を届けてくれる友人に感謝!感謝!花のある誕生日は華やかで美しく楽しくなる。更にまたケーキや飲み物のプレゼント!皆さま美味しかったで~す。皆さまありがとう!果たして来年があるの?

  • ありがとうとか、こんにちわ、とか心が挨拶は心が温かくなりますね。

    その他にも、日々の暮らしは、奇跡の連続だと思います。
    気づくかきづかぬかの違いではないでしょうか。
    ルイ・アームストロングのWhat a Wonderful Worldと言う歌を聴くと、本当に感謝と神様の愛を感じます。その歌詞を翻訳したものが、You Tubeにありますので、お聞きになってみてください。
    感謝する言葉が沢山有ることに気づきます。
    \(^o^)/ -- 文美 2023-05-02 (火) 20:52:25

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